最近では格安SIM人気が高まり、それに伴って格安SIMの種類も大幅に増えています。
そのため、いざ格安SIMにしようと思ってもどう選べばよいのか分からない人も、多いのではないでしょうか。
格安SIMの選び方はいくつかありますが、今回はその中でもとくに覚えておきたい5つのポイントを紹介します。
音声通話SIMかデータ通信専用SIMか?
格安SIMを選ぶ際に最初にチェックしたいのが「音声通話」、つまり090/080/070から始まる電話番号が必要なのかどうかです。
格安SIMは大きく分けて次の2つにわけられます。
音声通話SIM | 電話とデータ通信(とSMS)ができる |
---|---|
データ通信専用SIM | データ通信だけができる(SMSを付けることも可) |
音声通話SIMのほうが使える機能が多いです。
しかし、その代わり同じ容量のデータ通信専用SIMより700~900円ほど月額料金が高くなります。
最近では電話を全く使わず、LINEだけで連絡をするという人も多いです。
そのような人なら月額料金が安いデータ通信専用SIMでも十分でしょう。
どれくらいのデータ通信を使うか?
続いて重要なのが「どれくらいデータ通信を使うか?」です。
格安SIMの料金は「1GB/500円」「5GB/1,500円」といったように、データ通信量ごとに決まっています。
一般的に使えるデータ通信量が多いほど月額料金も高くなります。
データ通信量が少ないほうが月額料金は安いですが、決められたデータ通信量を使い切ると翌月まで速度制限がかかり、通信速度が極端に遅くなります。
かといって、ほとんどデータ通信を使わないのに高額な大容量プランを選ぶのは無駄です
そのため、自分に合った適切なプランを選ぶのが大事です。目安としては、
- メールやLINEしか使わない人:1~3GB
- ゲームや音楽サービスも使う:5~7GB
- 動画サイト(YouTubeなど)を利用する:10GB以上
といったように選ぶと良いでしょう。
また、現在自分がどれだけデータ通信を使っているかを把握し、それに合わせたプランを選ぶのも手です。
ドコモやauといった大手キャリアのマイページでは過去のデータ通信量を確認できます。
自分が普段どれくらいデータ通信を利用しているのか、事前にチェックしておきましょう。
ドコモ、au、ソフトバンクのどの回線を使うか?
格安SIMは大手キャリアの回線をレンタルしてサービスを行っています。
そのため、回線もドコモ・au・ソフトバンクの3種類があります。
以前はドコモ回線しかありませんでしたが、最近ではau回線とソフトバンク回線の格安SIMも増えています。
大手キャリアの端末には「SIMロック」という制限がかけられており、他のキャリアのSIMカードを使えません。
例えば、ドコモの端末はドコモのSIMロックがかかっており、auとソフトバンクのSIMが使えません。
他社のSIMを使うにはこのロックをはずす「SIMロック解除」という手続きが必要ですが、回線が同じ場合はSIMロック解除をせず格安SIMの利用が可能です。
今使っているスマホでそのまま格安SIMに移る場合は同じ回線の格安SIMを選べば問題ありません。
例えばドコモを使っている場合はドコモ回線の格安SIMを選ぶ、といった感じです
電話をどれくらい利用するか?
格安SIMを選ぶ際は電話をどれくらい使うかも考えておきましょう。
かけ放題が基本だった大手キャリアと違い、格安SIMは電話をすればするほど通話料がかかります。
ほとんど電話をしない人なら問題ないですが、ある程度電話をする人は対策をとらないと通話料が高額になる可能性が高いです。
最近では有料オプションで「10分かけ放題」といった時間制限のあるかけ放題を用意しているところがあります。
短い通話をたくさんする人はこういった格安SIMを選べば安心です。
しかし、時間や回数に制限がない完全かけ放題を用意している格安SIMはほぼありません。
長電話を何度も行うなど、電話をたくさん使う場合はかけ放題オプションを使っても通話料が高額になる可能性があります。
そのような場合は大手キャリアのままのほうが良いでしょう。
付加サービスで選ぶ
格安SIMの中には基本のデータ通信や音声通話だけでなく、独自の付加サービスを提供しているものがたくさんあります。
月額料金が他社より高くても、自分にあった付加サービスを選ぶことでよりお得になることがあります。
とくに注目したい付加サービスは以下の通りです。
- カウントフリー
- 容量シェア
- ポイントサービス
カウントフリーは特定のサービスが使い放題になるサービスです。
例えばLINEモバイルはLINEやSNSが使い放題ですし、BIGLOBEモバイルではYouTubeやApple Musicといった動画・音楽が使い放題になります。
特定のサービスだけをよく使う人におすすめです。
容量シェアは複数枚のSIMカードで容量を分け合えるサービスです。
個別に契約するよりも安くなるので、1人で複数枚のSIMを使いたい人や、家族で乗り換えたい人に向いています。
格安SIMの中には独自ポイントが利用できるものもあります。
例えば楽天モバイルは楽天スーパーポイントに対応しており、毎月の利用料に応じてポイントが貯まるほか、貯まったポイントを月額料金の支払いに充てることもできます。