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自動車保険に加入していない車と事故を起こしたときの対処法は?

車を乗っている人なら誰しも加入しているはずの自動車保険ですが、中には加入していない人も居ます。
車検を取っていない無車検車は車検時に同時に加入する自賠責保険に未加入です。
車検を取って自賠責保険に加入していても任意保険に加入していない無保険車もいます。
とある統計では任意保険に加入していない人は全体の3割近くいるとか…。
そんな自賠責保険未加入や任意保険未加入の車にぶつけられてしまったらそれは大変なことになります!
では早速実例をご紹介しましょう。

目次

自賠責保険未加入、任意保険未加入の完全無保険車に追突された!

Aさん(37歳女性)は赤信号で停止していたら後ろからどーんという衝撃が!
追突されてしまったのです。
運転していたBさんに話を聞くとよそ見をしていたとのこと。車検切れの車で自賠責保険は無く、任意保険も未加入。
Aさんはどちらにもしっかりと加入していました。
Aさんの車は大破、Aさん本人も首と腰に痛みを覚えて病院に行くと頚椎捻挫と腰椎捻挫だと診断され、通院を指示されました。
Aさんの車はレッカーで修理工場に運ばれ修理代は90万円ほどかかるとのこと。
通常であれば、加害者の保険会社が治療費や車の修理費用を支払ってくれますが、Bさんは無保険のため、Bさんが全額自腹で支払わなければなりません。
しかし、Bさんは手持ちのお金がないからと支払ってくれる気配は無く、Aさんが全て立て替えていました。
Aさんは治療費に薬代、そしてパートを休んでしまった補償、慰謝料、など普通の被害者さんが受け取ることができる賠償金を一切受け取れないのです。
車の修理代だって支払ってもらえないので日常生活に激しく支障をきたしてしまっています。
Aさんは困り果ててBさんに何度も支払いを要求するものらりくらりとかわされて一銭も支払ってもらえないのです。
業を煮やして警察に相談しましたが「民事不介入ですから。賠償金の話に介入することができません」と言われて頼りになりません。
Aさんが立て替えた治療費の総額は40万円を超えました。
交通事故が原因の怪我は自由診療といって健康保険の3割負担ではなく全額自己負担です。
首と腰の調子が悪いのでパートも休みがちになり収入が激減した上に治療費で大きな出費を強いられたAさんはとうとう病院にも行けなくなり自宅にこもるようになってしまったのです…。
壊れた車は修理工場で預かってもらっていますが修理してもらうことはできません。
肝心のBさんに連絡を取ろうとしても電話にも出なくなってしまいました。

こんな時どうすれば?

さて、Aさん、怪我は治らないし収入は減るし車は壊れたままだし、と踏んだり蹴ったりの状態です。
この場合、泣き寝入りしかないのでしょうか?
Bさんの逃げ得?
いえ、そんなことはありません。
Aさんは被害事故だからと自分の保険を使う、という意識が全くありませんでしたが、実は被害事故でも自分の自動車保険を使うことができます。
無保険の車にぶつけられたら自分の過失が0%でもまずは自分の保険会社に相談しましょう。
幸いなことにAさんは車を修理できる車両保険も、怪我の治療費や慰謝料が支払われる人身傷害保険にも加入していましたので、相談したところすぐに対応がスタートしました。
立て替えていた治療費も支払われ、パートを休んだ損害も補償されることになりました。
今後の通院は全額保険会社が支払ってくれるので窓口での負担もありません。
ではBさんは?
というと保険会社が保険金としてAさんの治療費や慰謝料、修理代などを支払った時点で全額Bさんに請求します。
逃げ得は許されませんので、お給料や財産などの差し押さえ措置を行います。
実際に保険会社はBさんの給料、ボーナスを差し押さえ月々最低限の暮らしができる額以外は全て賠償金の返済に回しました。
結局Bさんが全額返済するまでに10年近くもの年月がかかりました。

無保険状態で車に乗っている人はみんな、Bさん状態になる危険性があります。
一瞬の事故で莫大な賠償金を支払わなければなりません。
被害者さんにも多大なる迷惑をかけます。
「私は安全運転だから大丈夫!」と思っていたらAさんのように無保険車にぶつけられてしまう被害事故にあうかもしれません。
Aさんはしっかりと保険に加入していたからよかったですが、もし無保険だったら、今頃どうなっていたことか…。
と言う訳でみなさんは、必要最低限の補償でも構わないのでに任意保険には加入しておきましょうね。

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