みなさんはお金は好きですか?
みなさんの生活にはなくてはならない大事な物に「お金」は第一にあげられるのではないでしょうか。
現在世界はキャッシュレス社会の方向に向かっていますが、仮に現金を使わない世の中になってもお金の価値は人間が経済活動をする間はそのまま維持されるでしょう。
今回はお金にまつわるさまざまな雑学についてご紹介させていただきます。
なぜ日本は「円」が通貨単位なのか?
みなさんはお店で買い物をする時に普通に「1,000円」や「10,000円」を使いますよね。
ところで通貨の単位に使われている「円」は、昔は「圓(えん)」書かれていたことはご存知でしょうか。
現在の日本の通貨単位である「円」の由来は、18世紀にスペインと植民地のメキシコから多量のメキシコドルが中国国内(清の時代)へ流入、そして広く流通したことに関係があります。
その時の大型銀貨のことが当時「銀圓(洋銀とも呼ばれていた)」と呼ばれていて、現在の「円」の由来です。
この頃香港を統治していたイギリスの香港造幣局は「香港壱圓(ほんこんいちえん)」というドル銀貨を発行しています。ただしその後はすぐに潰れて通貨製造機械はそのまま日本に売られることになります。
その後「銀圓」は、「圓」という名前と共に日本へ流入します。このことから日本は通貨単位を「圓(円)」に変えました。ちなみに戦前は旧字体の「圓」が使われ、戦後は簡略化され「円」が使われております。
ちなみに日本の貨幣が丸いから「円」に変えたのはただの俗説です。その頃の世界(欧米)の貨幣はほとんど「円型」が多く、日本も貨幣の形を世界と同じ「円型」に変えました。それと同時に現在の10進法を取り入れています。
これらのことが日本が「円」を通貨単位に採用した理由の雑学です。
現在日本以外に「円」を使っている国(法定通貨)はあるのか?
日本は「円」を発行している国なので、みなさんは普通に日本円を使っておられることでしょう。
ところが世界には日本以外にも「円」を使っている国があるのはご存知でしょうか。
実は日本から遠く離れたアフリカの南部に位置するジンバブエが、2014年1月から日本円を法定通貨の一つに採用、日本円を含めジンバブエでは現在9つの法定通貨が流通することになりました。
ジンバブエが日本円を法定通貨にした理由は、2008年に5,000億%という超ハイパーインフレを起こし、自国の通貨を廃止したからです。信用が全くない自国通貨に代わり信用がある日本円を法定通貨にしたのです。
ちなみジンバブエドルとジンバブエドルの交換比率は、17.5京ジンバブエドルに対して、5米ドル、で約620円程度です。
実際こうなったら計算が大変ですよね。
中国の「元」も韓国、北朝鮮の「ウォン」も実はもとは「圓(円)」のことだった?
みなさん中華人民共和国で現在使われている通貨単位「元」は実は「圓(円)」だということはご存知でしたでしょうか。
ではなぜ中国では「圓(円)」が使われるようになったのかというと、一説には「圓」の画数が多かったことから、同音で呼ばれていた「元(yuan)」が採用されたといわれています。
また実際に現在中国で流通している人民元には「元」とは書かれておらず「圆(圓)」と書かれています。
この「圓」とは戦前日本が使っていた通貨の単位のことで、戦後日本は「円」、中国は「元」という字にそれぞれ簡略化されて現在に至っています。
また「圓(円)」とはもちろん日本語の意味の「まるい」という意味です。
そしてもう一つ現在韓国や北朝鮮で使われている「ウォン」も何と「圓(=円)」の朝鮮語読みなんです。
実は中国も韓国も北朝鮮も元は全て「圓(円)だったんです。
[box04 title=”まとめ”]
今回はお金にまつわるさまざまな雑学についてご紹介させていただきました。
日本人が何気に使っている「円」ですが、その由来は「銀圓」からきており、また日本以外の中国や韓国や北朝鮮が「圓(円)」を使っていたことに驚かれたことでしょう。
通貨単位を変えることは大変難しく、仮に国が滅びても通貨単位はそのまま継続されることがあります。
通貨は庶民の生活の根本を支えているので、国も安易には変えられないものということです。安易に変えた国の代表としてジンバブエがあり、その後経済は大変なことになりました。
みなさんもお金についての雑学をいろいろ学んでみてはいかがでしょうか。
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