急な病気や事故、などで突発的にまとまったお金が必要になった場合、多くの人がカードローンやキャッシングなどを利用します。
けどちょっと待ってください。
生命保険に加入していませんか?
生命保険の種類によっては超低金利でお金を借りることができる「契約者貸付」制度があります。
まとまったお金が必要になったらまずは保険証券を用意して自分の保障内容を確認してみましょう。
もしかしたらお得な契約者貸付制度を利用することができるかもしれません。
契約者貸付制度とは?
積立型の生命保険に加入している方が利用できる制度です。
その時点での解約返戻金(解約したら戻ってくるお金)の一定額を借りることができます。
借りる利率は保険の契約時期によって異なります。
3、4%という低金利の場合が多いですが、バブル期の高利率保険の場合は契約者貸付の利率も高くなりますので要注意です。
契約者貸付制度の利用方法
加入している生命保険会社のタイプによって異なりますが、一般的な流れをご紹介します。
まずは保険証券を用意し、電話やインターネットなどで契約者貸付の申し込みをします。
すると後日保険会社から申請用紙が送られてきますのでそれを返送するだけです。
数日後に指定口座に入金になっています。
手続きはいたってシンプルで難しいことはありません。
契約者貸付制度のメリット
なんといっても金利の低さが魅力的です。
50万円を1ヶ月、カードローンと契約者貸付で借りた場合の利息の差を見てみましょう。
年利18%のカードローン | 50万円×18%÷365×30日=7,397円 |
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年利4%の契約者貸付 | 50万円×4%÷365×30日=1,644円 |
いかがですか?
たった30日間でも支払う利息にこんなに差がでます。
またカードローンの場合は返済できなければ信用情報に傷がつき今後のローンやクレジットカードの契約に影響を与えますが、契約者貸付の返済遅延は信用情報に登録されることはありません。
万が一返済不能に陥ってしまった場合は、その保険の効力がなくなってしまうだけで済みます。
契約者貸付のデメリット
それは返済せずに利息だけがプラスされていき、解約返戻金を上回ってしまうと保険が失効してしまうことです。
契約者貸付の利息計算方法は「複利」です。
100万円を年利4%で借りた場合返済をせずに放置しておくと翌年は104万円に4%の年利がつき借入残高は108万1600円となります。
放置しておくとどんどんと借入残高が増えてしまい、いつの間にか解約返戻金の額を超えてしまう危険性があるのです。
保険は無くなってもいいよ、という場合は問題ありませんがそれがメインの保障だった場合、万が一の事態に対応できずに残された家族たちが生活に困ってしまうかもしれません。
[box05 title=”まとめ”]
低金利で気軽に利用できる契約者貸付制度ですが、返済をせずに放置してしまうと大切な保障がゼロになってしまう危険性もあります。
しかし、一時的に利用するのであれば大変お得な制度です。
「ボーナスまでの1ヶ月だけ借りよう」
「今月は出費が多くて支払いが厳しい」
というような状況になった時に上手に活用すると良いでしょう。
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