「金利が低ければ、総返済額も少なくなる」
これは当然ですよね。
同じ金額を同じ期間だけ借りるのであれば金利は低いに越したことはありません。
多くの人がより低い金利のカードローンを選びがち。
しかし、ほとんどの人が気にしていないのが返済期間です。
いくら金利が低くても返済期間を長くしてしまうと金利の差なんて消し飛ぶほどの差がつきます。
言葉だけでは実感が湧かないと思いますので、返済期間によって変わる総返済額の実例をご紹介しますね。
返済期間5年と3年の総返済額の差とは?
30万円を年利18%で借りて3年で完済する場合
毎月の返済額 | 10,846円 |
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最終回の返済額 | 10,834円 |
総返済額 | 390,446円(利子90,446円) |
30万円を年利18%で借りて5年で完済する場合
毎月の返済額 | 7,618円 |
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最終回の返済額 | 7,628円 |
総返済額 | 457,082円(利子157,082円) |
どうせ借りるなら月々の返済額は少ないほうがいいな、と思っていると返済期間が長期化し、より多くの利子を支払うことになります。
毎月の負担が3,228円少なくなるだけで支払う利息は66,636円も変わってきます。
同じ金利でも月々の返済額を3,228円減らすだけで返済期間は2年も延びる上に金利も1.5倍になってしまうのです。
お金を借りたら少し無理をしてでも1000円でも多く返済することをおすすめします。
金利が低くても返済期間が長いと支払う利息は増える!
ではお次はもっと低金利のカードローンと通常のカードローンを比べてみましょう。
金利18%で50万円を借りて3年で完済する場合
毎月の返済額 | 18,076円 |
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最終回返済額 | 18,086円 |
総返済額 | 650,743円(利子150,743円) |
金利15%で50万円を借りて5年で完済する場合
毎月の返済額 | 11,895円 |
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最終回返済額 | 11,888円 |
総返済額 | 713,698円(利子213,698円) |
金利は3%も違いますが、返済期間を長くするとむしろ低金利の15%のカードローンのほうが支払う利子は多くなります。
その差はなんと62,955円!
1%でも金利が低いカードローンを探して借りたはいいけど、月々の負担を少なくしようと返済額を減らしてしまうと、むしろ総返済額は増えてしまうのです。
もちろん、低金利のカードローンを最短で返済するのが一番得ですが、低金利だからといって毎月の返済額が少なくなる、と喜んでいるとこのような逆転現象に見舞われてしまいますのでご注意ください。
総返済額を圧縮するためのポイント
これを見てわかったように、金利に関わらず返済期間が長くなればなるほど、総返済額は増加します。
金融機関が定めている最低返済額を返済していると、返済期間は長期化し、支払う利子もどんどんと増えてしまいますので、早く返済したければ最低返済額プラスアルファで返済をするようにしましょう。
厳しいようであれば毎月1000円プラスでも構いません。
コンビニATMやネットバンキングで気軽に返済できるので、少しでも余裕がある時は入金することが大切です。
「ちょっと贅沢にコンビニ弁当買っちゃおう」と思ったらまず先にATMで入金するように心がければ、返済スピードもアップし、総返済額を圧縮することができます。