毎日を衛生的に、快適に過ごすためには掃除が欠かせません。
今ではトイレ専用や風呂専用など掃除をする場所ごとに汚れがしっかり落ちる強力な洗浄効果のある掃除用品が数多く販売されています。
簡単に頑固な汚れが落ちるので人気がありますが、刺激が強いため、手荒れや小さな子供が誤って口にしてしまうことを心配する声も。
そんな人におすすめなのが重曹です。
体に優しく、洗浄効果に優れた重曹をここでは詳しくご紹介したいと思います。
重曹とは?
一度は耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか?
重曹とは正式名所が炭酸水素ナトリウム。別名ベーキングソーダとも呼ばれています。
人体の中や自然にも存在する成分なので、人に優しい安心の成分と言えます。
重曹はわらびのあく抜き、海老やイカなどの下味に一つまみ入れるとぷりぷりに仕上げる効果もあり、昔から料理にも使われてきました。
重曹を掃除に使用し始めたのは今に始まったことではありません。
明治時代には重曹が日本に伝わり掃除にも活躍していたそうですが、洗浄力の強い合成洗剤が各メーカーから発売されると同時に人気が合成洗剤へと移ってしまいました。
現在、環境問題などが取り上げられ、合成洗剤の環境への問題や人体への影響を気に掛ける人が多くなり、重曹が再び脚光を浴びることになりました。
重曹の成分は弱アルカリ性です。
酸性の汚れである油汚れ、皮脂汚れをきれいにする効果があります。さらに粒子が細かいこと、水に溶けにくい性質を利用し、研磨剤としても効果を発揮します。ここからは、より具体的な使い方を見ていきましょう。
重曹掃除の仕方
重曹掃除で使うのは重曹と水だけです。
重曹と水のバランスによって、さまざまな場所の汚れをきれいにすることができますよ。
重曹のみ
まずは、水はなしで重曹のみを使ったお掃除です。
ぬいぐるみの汚れが気になる場合は、ぬいぐるみをポリ袋に入れ、重曹を振りかけます。
袋の口を閉めたら全体に行き渡らせるようにふり、30分ほど放置。その後袋から出し、重曹を叩いて、掃除機で吸い取ります。
仕上げに固く絞ったタオルで拭いたらきれいになりますよ。
さらに脱臭効果も。カーペットのにおい取りにも使えます。
重曹ペースト
[box04 title=”作り方”]
重曹と水を3:1の割合で混ぜてペーストを作ります。
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焦げ付いたトースターにペーストを塗りラップをかぶせて3~4時間ほど放置。
焦げとペーストをヘラなどで削るときれいになりますよ。
お風呂の床や壁の皮脂汚れにもペーストを塗り、20分から30分放置し、スポンジで軽く磨いた後洗い流すとピカピカになります。
重曹スプレー
[box04 title=”作り方”]
100㏄の水に小さじ1杯の重曹を溶かすと重曹スプレーが出来上がります。
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キッチンでは焦げ付きがちな五徳の簡単な汚れならシュッシュとスプレーすることで焦げ付きを落としてくれます。
さらに冷蔵庫の中のこぼれた汚れや表面の手垢などもスプレーを拭きかけ布巾でふき取ります。
仕上げにアルコールスプレーを吹きかけ布巾で拭けば除菌効果も。
重曹のペーストや重曹水は掃除で使うたびに作りましょう。
ペーストは時間が経つと固まり、重曹水は沈殿してしまうため効果を十分に発揮できないからです。
重曹はそのままにしておくと白くなってしまうので使い方によって、最後には水で流したり、固く絞ったタオルで拭きとったりしましょう。
重曹には脱臭効果も
重曹をカップに入れて置いておくだけで脱臭剤にも使えます。玄関の下駄箱などに入れておくといいでしょう。
[box05 title=”まとめ”]
いかがでしたか?掃除にはその場所専用の洗剤を用意しなくてはいけないと思いがちですが、重曹があればさまざまなシーンをピカピカにできます。
体や環境にも優しい安心の重曹を用いて掃除をしてみてはいかがですか?
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