大好きだからこそ緊張してしまい、好きな人と目を合わせることもできない。自分から近づかなきゃ距離は縮まらないと分かっていても、このジレンマは中々抜け出せません。この記事では心理学の博士がどうやったら好きな人と目を合わせられるかをアドバイスします。
[box04 title=”今回のお悩み”]
高校生の男子です。
以前「好きな人に好きになってもらえない…単純接触効果で好感度を上げよう!」の記事を読みました。
「目を見て笑顔で挨拶」を実践したいのですが、そもそも僕は好きな人に近づくだけで緊張してしまい、相手の目を見ることもできないです。挨拶することすら僕にとっては難しいです。
どうしたらいいでしょうか。
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好きな人へのあなたの態度や表情は、あなたが思っているよりもずっと自然
高校生にとって人からの評価、特に好きな人から自分への評価は非常に気になりますよね。
本当は相手を見ないといけないのは分かっていても、それを実践すると胸がドキドキしたり、顔がほてったりするような感じがしてできなくなってしまう…。
このような現象は何故起きると思いますか?
好きな人と目を合わせるとドキドキしすぎる理由の1つとして、あなたの注意が自分の内側に注意が向きすぎていることが挙げられます。
好きな人と会話すると想像しただけで顔が赤くなったり、心臓がドキドキしたりしてしまいますよね。
そんな自分の顔や様子を好きな人に見られたり、周りの皆に自分がその好きな子に気があるとばれてしまうのが恥ずかしいから、好きな人の顔を見れなくなってしまうのです。
でも、実際にそうなのでしょうか?
本当にあなたの顔は真っ赤になっているのでしょうか?
あなたのその状態に似たものとして、人見知りの人の緊張があります。
人見知りの人は緊張するあまり、人と話すときに声が震えたり、汗がダクダク出ているんじゃないかと不安になり、そういった自分の様子が会話相手からみっともなく見えるんじゃないかと考え、人と接するのが嫌になってしまいます。
ある実験では、人見知りの人が本当に人と話をしている時に声が震えたり汗が出ているかをビデオカメラで撮りました。その後、そのビデオカメラを人見知りの人本人に見せて感想を聞きました。その結果、実際の自分は自身が思っているようなみっともない状態ではなかったということが明らかにされました。
この実験から言えることは、好きな人へのあなたの態度や表情は、あなたが思っているよりもずっと自然ですよ、ということです。
なので、全然心配することはありません。
もしどうしても心配なら、一度だけでいいですから、挨拶するときに好きな人の表情を観察しながら見てください。
きっと、好きな人は笑顔であなたの挨拶に応えてくれるでしょう。
あなたの顔が赤くなっていたとしても、そのことにはみんなそんなに注意を払っていません。
一番大事なのは、あなたの好きな人もあなたに笑顔で挨拶してくれる、その喜びをあなたが味わうことだと思います。
緊張を振り切って、相手と目を合わせて挨拶することはとても大変だと思います。
でも、それができた先には後悔することは決してありません。
むしろ、今までよりも少し好きな人に近づける幸せな日々が待っているはずです。
頑張ってください。
[box04 title=”まとめ”]
あなたが感じているほどには、周りからはあなたの顔が赤くなり緊張しているといった様子は伝わっていません。
一度でいいですから、勇気を振り絞って好きな人の顔を見て挨拶してみてください。
きっと、今までよりも少し相手と近づける幸せな日々が待っているはずです。
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